代謝向上が肝臓の働き・肝機能を改善する理由

肝臓には、主に「代謝機能」「貯蔵」「解毒作用」「胆汁の生成」といった働きがあります。そのなかでも、食物などから摂取した糖質や脂質、たんぱく質などを身体に吸収しやすいかたちに変化させ貯蔵し、必要に応じてエネルギーのもとにして身体へ送り出す働きをもつ「代謝機能」はとても重要です。

しかし、脂質や糖分の多い食生活や運動不足などで生活習慣が乱れてしまうと、取り入れた栄養素がうまく代謝されなくなってしまい蓄積されていきます。その結果肝臓に負担がかかり、肝機能が低下してしまうのです。

そんな肝臓の「代謝機能」、実は筋肉も同じような働きを持っています。肝臓の機能が正常な場合は基礎代謝のおおよそを肝臓の働きによって行なわれるのですが、肝臓の機能が弱ってしまった場合、筋肉が肝臓の代わりに同じ働きをしてくれるのです。ただし、代謝を上げるだけの十分な筋肉量が求められます。

筋肉量が増えると基礎代謝が高まります。基礎代謝を高めるには生活のなかで体を動かすことが大切。そこでおすすめなのが有酸素運動です。
ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動は、呼吸で酸素を取り入れながら長時間継続できる運動です。体内に取り入れた酸素を使い、脂肪や糖質を燃焼させエネルギーをつくりだす効果があるため、基礎代謝が向上して血流が良くなり肝臓の働きを高めてくれます。

また、有酸素運動とあわせて食生活の見直しも大切です。カロリーが高いものや糖質が多いものの摂り過ぎには注意が必要。食物繊維や良質なたんぱく質など、栄養素の高い食品を積極的に摂取するようにし、1日3食バランスのとれた食事を心がけましょう。食事だけで摂るのが難しい栄養素も、サプリメントから効率良く摂取することができます。日々の生活に正しい運動と食事、サプリメントをうまく取り入れて代謝機能をあげ、肝臓への負担を減らしましょう。