肝機能とめまいの関係性
普段生活をしていて「めまい」を起こすことはありませんか?もしかしたら「肝機能の低下」が原因となって、めまいを引き起こしている可能性があります。ここでは、肝機能とめまいの関係性や肝臓のケア方法についてご紹介。めまいが頻繁に起きる人は要チェックです。
食事で摂り込んだ糖やたんぱく質などの栄養素を体内で使える形にして貯蔵。必要なときにエネルギーの基として供給する機能です。
アンモニアやアルコール、老廃物などの有害物質を分解。身体に影響を及ばさないように無毒化する働きをします。
老廃物を流す働きがある「胆汁」を生成・分泌。これは脂肪の消化吸収をサポートする消化液でもあります。
肝機能とめまいの関係性についてご紹介しています。
めまいと肝機能には深い関わりがあります。肝機能をアップさせることで、めまいも改善されていくでしょう。
めまいを改善するには、ツボを刺激するという方法もあります。「大敦」「肝兪」は肝機能のアップに、「百会」は体のさまざまな不調に効果的なツボといわれています。
・大敦
足の親指の爪の生え際、外側から2mmくらいの位置にあるツボです。気持ちいいと感じる程度の強さで押し、ゆるめるのを数分繰り返しましょう。お酒を飲む前に押しておくのがおすすめです。
・肝兪
背中の真ん中、背骨から左右3~4cm程度外側にあるツボです。自分では押しにくいので、家族や友人などにほぐしてもらうと良いでしょう。肝臓の解毒機能を高めるとされています。
・百会
百会の位置は頭頂部、両耳の最後部を結んだ線と中心線が交わるところです。気の流れが集まる地点のため、全身の血管と内臓に働きかけてくれます。血行促進のほか自律神経を整える効果も期待できるでしょう。
生活習慣を改善してもめまいが良くならない場合、何かほかの疾患が原因でめまいが起こっている可能性もあります。改善しない場合は、専門機関で診てもらうことも必要です。どのような治療が行われるのか、主な治療方法を紹介します。
めまいは薬を使って治療することもあります。
・抗めまい薬
脳や内耳の血流を増やす効果がある薬です。血流やリンパの流れを良くするので、内耳のむくみを改善し、めまいも軽減します。
・抗不安薬
めまいを起こしていると不安になり、それがめまいを増長させることがあります。それを改善するのが抗不安薬です。
そのほか、症状や状況にあわせて、めまいによる難聴を改善するステロイド薬、吐き気をおさえる吐き気止めなどが処方されることもあります。
肝臓は悪くなっても滅多に症状が現れないため、「沈黙の臓器」と呼ばれています。異常があっても気付かないまま生活を送ってしまい、気付いたときには症状が悪化していることが多いので、注意が必要です。
症状を悪化させないためには、症状が軽いうちにしっかりと肝臓のケアをしましょう。食生活や生活習慣などを改善し、肝臓の働きをサポートするのがとても大切。ケアをしてもめまいを繰り返すのであれば、サプリの利用や医療機関へ相談するのがおすすめです。