代謝を上げることが健康な肝臓を取り戻す近道

Reconsider Metabolism Method

代謝を上げる

代謝を上げて肝臓の働きを活発にする

代謝が上がると、肝臓の働きが活発になって、肝機能が改善します。意外と知らない基礎代謝の基礎知識から、代謝が上がることで肝機能がアップする理由等、代謝を上げて肝機能の働きを活発にする方法を、レクチャーします。

代謝を上げることで
肝機能が改善する理由

肝機能の改善は、代謝と深い関係があります。私達は、安静にしているとき、エネルギーを消費して、筋肉や肝臓を作ったり、動かしています。これを基礎代謝といいます。基礎代謝量は、年齢や性別、体重等により、代謝量が高い人や、低い人など、かなり個人差があります。基礎代謝量の少ない人は、肝臓や心臓、骨などの、各臓器や組織の働きが鈍く、冷えやむくみ、疲れやすくなりがちです。逆に、筋肉が多く基礎代謝が高くなると、肝臓や心臓などの代謝も活発になり、太りにくくなります。つまり、筋肉量を増やして筋肉による代謝をアップさせることが、肝臓の負担を軽くして肝機能を改善する、効果的な方法といえます。

基礎代謝とは

私達は、何もせずに、じっとしていても、肝臓や心臓等、各臓器や組織は、エネルギーを消費して、動いています。これを基礎代謝といいます。基礎代謝とは、呼吸、内臓器官や組織、体温調整など、生命を維持していくために、最低限使われるエネルギーのことです。1日に消費する基礎代謝量は1000キロカロリー以上。これは1日の総エネルギー量の70%に相当。じっとしているだけでも、いかに多くのエネルギーが使われるかがわかります。

基礎代謝が使われている部位、器官

基礎代謝は、筋肉だけで消費されると思われがちですが、それ以外にも、内臓器官や、組織、体温調整等でも、基礎代謝が消費されます。その内訳をみると、肝臓がもっとも多く、全体の27%。ついで、脳19%、筋肉18%、腎臓10%、心臓7%です(1989年にWHO・世界保健機構の発表による)。このデータからもわかるように、肝臓を含めた内臓器官の代謝量は82%。基礎代謝を高めるには、内臓器官、特に肝臓の働きを活発にすることが、重要です。

基礎代謝を上げる方法

食事で基礎代謝を上げる

基礎代謝の70%は内臓器官で消費されます。基礎代謝を上げるには、内臓器官を活性化させることが重要です。内臓器官を活性化させるには、食生活を見直すこと。1日3食を心がけ、良質なタンパク質と野菜・海藻類、1日1個の果物と牛乳一杯を積極的に取りましょう。意識したい食材がアーモンド、豆腐、アボカドの3種類。アーモンドには、ビタミンB、ビタミンE、オレイン酸が豊富で、脂肪の燃焼を助けます。豆腐はタンパク質が豊富で、コレステロールを下げる働きが。アボカドには不飽和脂肪酸と食物繊維が豊富です。アルコールの飲み過ぎや、ジュース・菓子はなるべく控えてください。これらを意識するだけで、内臓器官が活発になって、基礎代謝が高まります。

健康食品、サプリで基礎代謝を上げる

基本は食事ですが、残業や飲み会があると、食生活が不規則になり、栄養が偏りがちです。健康食品やサプリメントを取り入れると、不足しがちな栄養が手軽に補えて、基礎代謝が上がります。肝機能を高める働きがある栄養素は、マルチビタミン、亜鉛、タウリン、クルクミンです。マルチビタミンは、総合ビタミン剤、肝臓の解毒・消化吸収、代謝の働きを助ける効果があります。オルニチン酸には、肝機能を高めて、疲労回復や解毒に効果があります。クルクミンには、肝臓の働きを助けて胆汁を出やすくし、肝機能を高める効果があります。様々な内臓の働きを助ける効果がある成分を配合した、サプリメントを選ぶといいでしょう。

漢方薬で基礎代謝を上げる

意外と知られていませんが、漢方薬の「防風通聖散」にも、新陳代謝を高める効果があります。これは、漢方の古典『宣明論(せんめいろん)』に出てくる漢方薬で、血行を促して、代謝を高める働きのほかに、便秘やむくみ、脂肪の燃焼効果等も期待できます。漢方には色々な種類があり、物によっては、効果が現れにくいものもあるので、有効成分の割合が高く、吸収率の高いものを基準にし、製法や独自のこだわり、飲みやすさや、添加物の有無も考慮して選ぶといいでしょう。飲んだからといって、すぐに効果が現れる薬ではありません。継続して飲み続けていくうちに、体のリズムが整ってきて、ゆっくりと基礎代謝が上がっていきます。

運動で基礎代謝を上げる

基礎代謝を上げるには、運動をして筋肉をつけることが必要といわれてきました。筋肉をつけるには、運動がハードになり、かえって体に負担がかかります。最近では、肝機能を活性化させることが、もっとも重要であることがわかってきたので、運動の質が変わってきました。肝機能を活性化させるには、血行がよくなる軽い運動で十分です。軽い有酸素運動を行うと、血行がよくなり、血液と一緒に栄養や酸素が全身に送られて、体に隅々までいきわたります。もちろん、肝臓にも十分な酸素や栄養が届くので、肝機能が活性化します。さらに、有酸素運動と筋トレ等を一緒に行うと、筋肉量も増えて基礎代謝量が上がり、肝機能がより活性化します。

過度なダイエット
はNG

効果的なダイエットをすると、基礎代謝が上がりますが、焦って過激なダイエットをすると、かえって体に負担がかかります。特に気をつけたいのが炭水化物ダイエット。即効性がありますが、炭水化物を極端に制限すると、肝機能を低下させかねません。また無理な糖質制限は、脂肪肝につながります。栄養バランスも崩れるので、全身に十分な栄養がいきわたらなくなり、基礎代謝も下がります。カロリー計算をしっかりして、無理なダイエットを避けましょう。

Foods

代謝を上げるために
必要不可欠な栄養成分を
摂取しよう

代謝を上げるには、栄養バランスが重要です。バランスが崩れると、全身に十分な栄養と酸素がいきわたらなくなり、代謝が下がります。代謝を上げるために、特に摂りたい成分が、カプサイシン、アリシン、ジンゲロールです。これらは唐辛子やニンニク、ショウガに含まる成分で、血行を促して、基礎代謝を上げる効果があります。タンパク質は、肝臓には欠かせない成分で基礎代謝を高めます。マルチビタミン、オルニチン、亜鉛、タウリン、クルクミンにも代謝を高める効果が期待できるので、積極的に摂取したい成分です。

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