Point 7
ヘモグロビンが減少して貧血に
血液の成分「赤血球」には酸素を運ぶ役割があります。赤血球やその中に含まれているヘモグロビンが減少すると、全身に酸素が回らなくなり、酸欠状態になります。この状態が貧血です。ヘモグロビンの減少は代謝の低下と関わりがあります。代謝が下がると体温が下がって低体温になります。体内の酵素は体温が下がると働きが悪くなり、廃物の排出や細胞の活性化ができなくなります。そのためヘモグロビンの合成が阻害され、赤血球が減少して貧血を招くのです。つまり代謝を高めると、ヘモグロビンの合成促進と赤血球が増えて貧血が改善されます。
血液循環と鉄分摂取で貧血も改善
貧血の原因の一つに、血行不良があります。体温が下がると血液が濁って血液の流れが悪くなります。代謝が上がると血流が良くなるので、貧血の改善効果が期待できます。また貧血には、鉄分不足が招く「鉄欠乏性貧血」があります。これが不足すると、酸素運搬に必要なヘモグロビンが作れなくなり、症状が現れます。貧血改善には、意識的に鉄分を摂取することも大切です。代謝を上げつつ貧血を改善させる方法として、サプリの摂取があります。特に鉄分豊富な「ENDURANCE(エンデュランス)」はおすすめです。代謝を上げる効果が期待できるサプリ「MUSASHI」シリーズを飲んで、
貧血が改善した方の体験談を紹介します。
スポーツ時のパフォーマンスの向上をサポートするサプリメントです。運動時の持久力アップや体脂肪の減少効果、貧血の予防・改善、疲労回復効果などがあります。
北海道マラソンの1週間前からENDURANCEを飲み始めました。レースを進めていき、ラスト2㎞地点に差しかかると、普通はスピードが落ちてきますが、今回はぐんぐん飛ばせるくらい元気でした。もともと貧血気味でしたので、レース中に息が上がることが多く、体力が心配でしたが、今回はそれもなく、42.195㎞を4時間9分で走りぬくことができました。
運動には自信がありますが、体力がないので、最後までパフォーマンスをキープできません。ENDURANCEを1日2回飲むようになってから、試合後半でも疲れなくなりました。他の選手の足が止まっているのに、私はずっと走り続けられるのです。また貧血による立ちくらみもほとんどなくなり、体調もよくなりました。貧血は昔からの悩みだったので、解消され非常に驚いています。
私はヘモグロビン値が低く、マラソンの練習中も非常にしんどい思いがありました。ENDURANCEを飲み始めてから、ヘモグロビン値が献血できるまでに上がり、1年ぶりのハーフマラソンをしっかり走ることができました。またその後のリカバリー力が絶大で、走り終えた後のだるさが少なく、かえってすっきりしたようで、身体が疲れるかわりに、むしろ体力がついて、強くなったという感覚です。
合宿後半に走れなくなり、貧血と診断されました。ちょうどその合宿から帰ってきた頃からENDURANCEを飲み始めました。すると貧血がすぐに回復して、普段通りの練習ができるようになりました。貧血以外でも、一度故障すると長引く傾向でしたが、それがなくなったので、質の高い練習ができるようになりました。
選手にENDURANCEを飲ませました。疲労回復面での改善を感じている選手が多く、効果を実感しています。血液検査で血液の状態を調べたところ、ヘモグロビン・総たんぱく・肝機能の数値が全員正常で、コンディションも良好でした。おかげで質の高い練習ができたと思います。
一般的に、肝機能が低下すると、脾臓の機能亢進、葉酸欠乏、アルコールによる障害など複数の原因で貧血になる場合があります。ここでは、主に以下の場合に起こる貧血について取り上げます。
これらの貧血について、そのメカニズムを詳しくお話しします。
ビタミン12や葉酸の不足による大球性貧血は、少し複雑な経過を辿ります。肝機能が低下すると、肝臓内に貯めている栄養素を維持できなくなり、不足する栄養素が出てきます。そのひとつが葉酸です。葉酸は食べ物から補給できる量が少ないのですが、通常は肝臓に備蓄があり、不足した時にそれを使うという流れがあります。
葉酸は、赤血球を作る際、非常に重要な働きを吸う栄養素です。肝臓が弱まって葉酸をため込めなくなり、不足した状態になると赤血球は適正サイズを超えて巨大化します。血液検査でMCV(平均赤血球容積)が平均より大きくなると、「大球性貧血」と呼ばれる貧血を起こすようになるのです。MCVの値が101以上になり、血中の葉酸やビタミン12も不足気味なら、大球性貧血という診断になります。
大球性貧血の原因は肝臓だけではないため、あらゆる可能性を考えて検査などが行われますが、アルコールの飲みすぎで肝臓機能が低下している人が貧血を起こしている場合、大球性貧血の可能性を考えなくてはなりません。原因が判明した場合、不足しているビタミン12や葉酸を継続的に摂取することで、貧血は改善します。
もうひとつ、肝機能の低下が貧血になり得る原因は、肝臓が繊維化して肝硬変になりつつあるときに訪れます。肝臓が硬くなることで門脈亢進症が発生し、門脈に異常な圧力がかかると、脾臓に通常以上の血液が流れ込んでしまう場合があり、脾臓の機能を亢進(こうしん・高める)のです。脾臓には、不要になった赤血球を壊す働きがあるのですが、必要以上に赤血球を壊してしまい、結果的に血液中の赤血球が不足します。こうして貧血状態となるのです。
(熊本市民病院 血液・腫瘍内科 山崎 浩「貧血から始まる血液の病気について」)
先ほども触れたように、肝機能の悪化に伴い脾臓の機能が亢進してしまい、赤血球が不足する状態になると、腎臓にも影響が出ます。腎性貧血は、肝機能の悪化に伴い腎不全が起こった時にも発症する可能性のある貧血です。
腎臓には、赤血球を作るのに必要なエリスロポエチンを生成していますが、腎不全になるとエリスロポエチンを作れなくなってしまいます。エリスロポエチンの不足で赤血球が不足する状態が腎性貧血なのです。
このように、肝機能の悪化による貧血は、鉄分が不足している貧血とは原因が異なることを認識しておきましょう。
C型肝炎の場合は、貧血を起こしているからといって鉄分を過剰摂取してはいけないと言われていることをご存じですか?C型肝炎が元で発生している貧血はこれまで述べてきたような、赤血球の異常などで発生しているものであり、鉄分が不足しているわけではありません。
むしろC型肝炎は鉄分をため込んでしまうという特徴があります。そこで、肝臓に溜まった鉄分に着目し、体から血を抜いて人工的に貧血状態にすることで、肝臓に溜まった鉄分を減らす治療を試みた結果、肝機能が改善したという実験結果が出ました。(日本消化器病学会 中国支部「C型肝炎の新しい食事療法」)
体から血を抜いて人工的に貧血を起こす治療は、まだ一般的には認められていません。そのため、食事によって体内の鉄分量を減らすことを目的とした鉄の制限食が注目されています。鉄を制限することで肝臓に溜まった鉄を放出させ、肝機能の改善を図るというものです。
C型肝炎の場合は、貧血だからといって鉄分の多い食事にすると、逆効果になります。C型肝炎に限りませんが、肝臓に問題を抱えていて貧血がある場合は、「鉄分を補給すれば治る」という安易な自己判断は危険です。病院で検査を受けて、貧血の原因を特定してください。