HOME » 肝機能の低下によって起こる身体への影響 » 便秘が悪化すると肝機能が低下する?便秘と肝臓の関係とは

Constipation肝機能と便秘

肝機能の低下と便秘の関係は?

肝機能の低下によって便秘になってしまうことがありますが、逆に、便秘が肝機能低下の原因になってしまうことも。両者には深い繋がりがあるのです。

肝機能の説明

代謝機能

肝臓には物質を変化させる代謝機能があります。糖やたんぱく質、脂質といった栄養素は、体に取り込んだままの状態では使いづらいのです。肝臓はそういった栄養素を使いやすいように分解したり、再構築したりして私たちの体に栄養を届けています。腸の働きが落ちて便秘になると、栄養が上手く取り込めません。肝臓の機能を上手に使うには、便秘にならないように腸内環境を整えることが大事になってきます。

解毒機能

解毒作用は肝臓の主要な機能の1つで、有害な物質を無害なものに変える機能。無害化された物質は肝臓から尿や胆汁の中へ排出され、体外へ出ていきます。このように、私たちの体には毒素を溜めこまないサイクルが備わっているのです。しかし、便秘になると、肝臓は腸内で発生した毒素を解毒し続けなくてはいけません。働き通しの肝臓は疲れてしまい、肝機能が低下すると考えられています。

胆汁

肝機能が低下して胆汁の分泌が悪くなると、便が固くなり便秘を引き起こします。そうなると腸内をアルカリ性に保てず腸の動きが悪くなり、便秘や下痢を引き起こしてしまうのです。 便秘になって腸内の悪玉菌が増えると、胆汁の中へ悪玉菌が入ってしまうことも。胆汁の中で悪玉菌は分解酵素を分泌し、その影響で胆汁中のカルシウムが固まって胆石を作ってしまうことが分かっています。

Relation

肝機能と便秘の関係

Check!

 

肝機能の低下が引き起こす便秘

肝臓には体内の物質を毒性の低い物質に変える働きがあります。その働きのお陰で、私たちは体内に毒素を溜めこむことなく生活できているのです。また、胆汁は肝臓から分泌されると、十二指腸へ流れていきます。それを受けて十二指腸が動き、便が運ばれて排泄されるのですが、肝機能が低下すると胆汁が上手く十二指腸へ排出されず、排便がスムーズにできないため便秘になるという結果に。便秘になると悪玉菌が増え、腸内の有害物質発生量が増えます。有害物質が増えた分だけ、肝臓は働かなくてはいけません。便秘の状態が続くことで肝臓が疲れて機能が低下し、便秘が長引くという悪循環に陥ってしまうのです。

便秘によって肌荒れや体臭・口臭などの症状も

便秘になると腸内で有害な物質が発生。有害物質は腸壁から吸収され、血液と一緒に体中をめぐります。肝臓の解毒機能が間に合わないと有害物質が汗となって肌から排出されるため、肌荒れや体臭として表れるのです。また、肺を通った血液の有害物質が気体となって排出されると、口臭となります。

便秘を改善するには

便秘を改善するには「食生活の改善」「運動不足解消」「水分をしっかり摂る」「ストレス解消」「排便の習慣を付ける」と言った方法があります。中でも体内の善玉菌を増やすため、食生活を改善することが第一。善玉菌の多い発酵食品と、善玉菌のエサとなる食物繊維を取るように心がけましょう。善玉菌が増えると腸の動きも正常化し、排便に繋がります。また、きちんと排便が行われると体内で作られる有害物質の量が減りますから、肝臓の負担も軽減され肝機能は正常化していくでしょう。
 
improve

便秘の改善方法

 

肝臓の機能が低下する原因として生活習慣が考えられます。乱れた生活習慣が便秘の原因になり、それがさらに肝機能に負担をかけてしまうという悪循環に陥っていることも珍しくありません。便秘を改善するために心がけたい生活習慣を紹介します。

健康的なダイエット

ダイエットそのものは健康にも良い効果が期待できますが、問題はダイエットの方法です。食事制限だけで痩せようとするのはおすすめできません。便のかさが減ってしまって排便しにくくなり、便秘を招いてしまいます。また、野菜だけの食事も脂肪が不足し、便のすべりが悪くなり、排便しにくい状態になってしまいます。

ストレスをためない

緊張したり、悩みや不安を抱えていたりすると胃が痛むことがあります。ストレスは胃腸にとって負担です。ストレスは血行不良なども引き起こし、便秘の原因となってしまうので注意しましょう。環境を変える、趣味に打ち込むなどして、こまめなストレス解消を心がけてください。

偏食はやめる

栄養バランスが偏っているのも便秘の原因です。バランスよくいろいろな食材を食べるようにしましょう。特に抗酸化力の強い大豆やかんきつ類などのほか、食物繊維を含む野菜は積極的に取り入れてください。
また、スナック菓子やジャンクフードなどばかり食べるのは避けましょう。これらはやわらかく、腸への刺激となりません。腸への刺激が不足することも、便秘の要因のひとつです。

不規則な生活リズムを改める

決まった時間に起きる、食事をとる、寝る、といった生活リズムは、スムーズな排便に効果的です。生活リズムがバラバラだとトイレに行く時間も不規則になるため、スムーズに排便できません。
 
cure

便秘の治療方法

 

便秘を改善するには便秘薬などの方法もありますが、便秘薬に頼っているといつまでも自分の力で排便をすることができません。根本的に便秘を治療する方法を紹介しましょう。

腸内環境を整える

腸内環境を整え、消化吸収を促進する善玉菌を増やしましょう。善玉菌を増やすには、善玉菌のエサとなるオリゴ糖や乳酸菌を摂ることです。乳酸菌やビフィズス菌を含む食品(ヨーグルト、キムチ、チーズなど)を食事に取り入れるのがおすすめ。ゴボウや大豆、バナナなどでオリゴ糖を摂取し、善玉菌を活性化させるのも効果的です。

運動をする

ウォーキングやストレッチ、ヨガなど運動をする習慣をつけましょう。体を動かすことで血行不良を予防し、筋肉の低下も防ぐことができます。特に、腹筋は排便に重要な筋肉です。できれば毎日ストレッチやエクササイズを取り入れると効果的です。
運動の時間がとれないという方は、日常生活のなかで階段を使ったり、こまめにストレッチをしたりするだけでも十分に刺激を与えられます。無理せず継続できるよう、普段から意識して体を動かしてください。
 
Prevention Improvement

生活習慣見直しや肝臓のケアを心がけましょう

便秘と肝機能の低下は、どちらが先でも悪循環しか生みません。両方の機能が正常でないと体に負担をかけてしまいます。

その場しのぎの対処ではなく、腸内ケアと肝臓ケアは習慣づけて続けていくことが大切です。毎日の食事に何かプラスするだけでもいいでしょう。できるところから、腸と肝臓ケアを始めてみてくださいね。

参考- 自分でできる便秘改善法 タケダ漢方便秘薬

http://kanpobenpi.jp/kaizen/