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Rational symptom

総ビリルビンとは

肝機能の状態を把握するのに重要な総ビリルビン

総ビリルビンとは肝機能の状態や病気の兆候を調べることができる検査値。直接ビリルビンと間接ビリルビンを合計して求められます。計測することで、赤血球中のタンパク質であるヘモグロビンや血中にあるポルフィリンなどが分解されてできる色素であるビリルビンが血中にどれくらいあるかが判明するのです。

総ビリルビンの基準値

0.2~1.2 mg/dL

参考-「三菱化学メディエンス(株)臨床検査検査項目解説」

http://data.medience.co.jp/compendium/module_detail.cgi?field=01&m_class=02&s_class=0001

総ビリルビンが高いと考えられる病気

総ビリルビンが高い場合

  • 遺伝による影響
  • 高ビリルビン血症
  • 溶血性貧血
  • 溶血性黄疸
  • 急性膵炎
  • 慢性膵炎
  • 膵臓がん
  • 胆嚢結石
  • 胆管炎
  • 体質性黄疸
  • 閉塞性黄疸
  • 急性肝炎
  • 慢性肝炎
  • うっ血肝障害
  • 脂肪肝
  • 肝硬変
  • 肝臓がん
  • バセドウ病
  • 敗血症

高値の原因

総ビリルビンが高いのは、体外に排出されるはずのビリルビンが何らかの原因で体内に留まっているからです。総ビリルビンには、間接ビリルビンと直接ビリルビンがあり、検査する値で呼び方が変わります。ここでは、間接ビリルビンと直接ビリルビンがそれぞれ高くなる原因となる病気を紹介します。

間接ビリルビンが高くなる原因

約180日で寿命を迎えた赤血球は、肝臓や膵臓、骨髄などで壊されビリルビンになり、タンパク質とくっついた状態で肝臓に運ばれます。この肝臓に運ばれる前のビリルビンが間接ビリルビンと呼ばれます。なお、間接ビリルビンが高くなる場合、以下のような病気が考えられます。

【溶血性貧血】

溶血性貧血は何らかの原因で赤血球が正常な時より多く破壊されてしまう病気。先天的な赤血球異常である場合もありますが、薬物過敏症や自己免疫疾患、Rhが異なる血液を輸血された場合などに起こります。

直接ビリルビンが高くなる原因

直接ビリルビンは間接ビリルビンが肝臓に運ばれ、グルクロン酸抱合と呼ばれる処理で、タンパク質が取り除かれたビリルビンのこと。処理された後のビリルビンは胆汁中に排泄され、腸内細菌によって便と混じって体外に排泄されます。なお、直接ビリルビンが高くなる場合、以下のような病気が考えられます。

【肝細胞性黄疸】

肝細胞性黄疸は肝臓の働きが低下することで生じる黄疸。分解処理されるはずのビリルビンが分解できないことで生じます。また、胆嚢の障害がある場合も、胆汁による排出が滞ることで、直接ビリルビンが高くなり、黄疸が生じます。考えられる病気には、胆嚢がんや肝臓がん、胆嚢炎などがあります。

総ビリルビンを下げるための方法

「総ビリルビンが高くなる原因のほとんどは肝臓」と言えるほど、総ビリルビンの値は肝臓の働きに左右されるもの。肝臓がんや肝細胞性黄疸などで値が高くなると様々な症状があらわれるため、普段から肝臓の働きを高めておきたいものです。しかし、肝臓の働きは加齢と共に下がっていきます。普段から食生活を見直したり、代謝をあげたりして、肝機能が低下しないように心がけましょう。

肝臓の機能を高めるにはしじみや牡蠣が有効とされています。しじみや牡蠣には良質なタンパク質、ビタミンB2、B12、鉄、タウリンといった成分のほか、肝機能を高めるオルニチンを豊富に含んでいるためです。オルニチンには、肝細胞の修復・再生、肝脂肪の予防のほか、粘膜強化、免疫力の向上といったメリットがあります。オルニチンを摂ることで、肝臓に運ばれた有害物質を無害化する働きを高めてくれるでしょう。

ビリルビンを下げるためには肝機能を良くすることが重要です。肝臓に負担をかける主な生活習慣は、喫煙と飲酒です。喫煙は血液濃度を上げ、血流を悪くしてしまいます。血流が悪いとビリルビンなどの毒素を処理できず、栄養素を細胞に届けることができません。また、過度な飲酒はアルコールを分解する際に肝臓に負担をかけてしまいます。喫煙や過度の飲酒は控えるようにしてみてください。さらには適度な運動をして、血行を良くすることも大切です。

総ビリルビン改善に効果的な食材・成分

肝機能を向上させ、総ビリルビンを改善するためにおすすめなのが、しじみや牡蠣です。特にしじみはオルニチンを豊富に含んでいます。しかし、オルニチンの1日の必要摂取量である400~1000mgを満たすためには、約2.6~7kgのしじみを食べなくてはなりません。これだけのしじみを食べるのは難しいため、サプリメントの使用がおすすめです。

牡蠣に含まれるタウリンもぜひ摂取したい栄養素のひとつ。タウリンには、コレステロールを体外に排出させる胆汁酸の分泌を促す働きがあります。肝臓に蓄積した中性脂肪を排出してくれるので、脂肪肝の予防にも役立つでしょう。また、牡蠣は亜鉛も豊富に含む食材です。アルコールを分解する際には亜鉛を大量に消費します。亜鉛不足は肝臓に負担をかけてしまうので、意識的に亜鉛を摂る必要があるのです。

サプリメントなら、オルニチンやタウリンなどの成分を手軽に摂ることができます。有効成分を凝縮したサプリメントを食事と併用し、必要な栄養を効果的に摂っていきましょう。

口コミ・体験談

基準値を超えたけれど戻りました

健康診断を受けた際に総ビリルビンの基準値を超えたことがあります。医師は「ビリルビンは皮膚や粘膜に沈着するので、重度になると黄疸の症状が出る」とのこと。幸い基準値より少しオーバーしたくらいだったので、黄疸は出ませんでした。基準値を超えた理由が肝機能の低下によるものなのか、胆管が閉鎖してしまったからなのかハッキリしていないので、経過観察に。アミノ酸などを積極的にとり肝臓に良いと言われることをした結果、次の健康診断で基準値内に収まりました。

気になったらもっと詳しい検査を

血液検査で総ビリルビンの値が基準値を外れたことはありません。しかし、普段からお酒を良く飲むため、体の代謝を高め、肝臓が弱らないようにしています。「総ビリルビンが基準値より低くい場合でも、肝機能に障害がある場合もある」と検査でドクターが教えてくれました。基準値で少しでも気になることがあったら、より細かい検査を受けた方が良いかもしれないですね。

肝臓が弱って黄疸が…

総ビリルビンの値が3.6mg/dLもあるためか、皮膚が黄色っぽくなりました。皮膚や眼球が黄色く変色する理由は、総ビリルビンが体内に大量に蓄積されるから。いままで肝機能を気にしなかったことが悔やまれます。