Rational symptom

肝機能と血糖値の関係とは

血糖値をコントロールする唯一の臓器「肝臓」

肝機能と密接な関係のある血糖値。なぜなら、血糖コントロールは肝臓にしかできないからです。肝臓は血糖値が高いと血中のブドウ糖を取り込み、グリコーゲンに変換して貯蓄。低いとグリコーゲンをブドウ糖に戻して血糖値を上げます。そのため、肝機能が弱まると血糖値のコントロールが難しくなってしまうのです。

血糖値の基準値

早朝空腹時血糖値…110mg/dL未満

75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)…2時間値140mg/dL未満

参考-「一般社団法人「日本糖尿病学会」 糖尿病治療ガイド2016-2017」

http://www.jds.or.jp/modules/education/index.php?content_id=11

高血糖で考えられる肝機能に関わる病気

血糖値が高い場合

  • 急性肝炎
  • 慢性肝炎
  • 肝硬変
  • 糖尿病

血糖値が高いと肝機能が低下する

カロリーの摂りすぎや運動不足などが重なると、脂肪が体に蓄積し、肥満や脂質異常症などのリスクが高まります。メタボリックシンドロームにもなりやすくなるでしょう。メタボになると糖尿病の発症率が高まり、脂肪肝にもなりやすくなるもの。脂肪肝とは、肝臓に30%以上の中性脂肪が蓄積して、肝機能が低下している状態です。

メタボリックシンドロームが原因で糖尿病になると、肝機能が低下し、さらに糖尿病が悪化しやすくなります。暴飲暴食により血糖値が急激に上昇すると、すい臓からインスリンという物質が大量に分泌され、血糖値を下げようとするのです。しかし、肝機能が低下しているとすい臓に負担がかかるため、肝臓に余分な糖が取り込まれてしまいます。正常であれば、さまざまな部位の細胞へ送り出すのですが、それができずに肝臓に脂肪として蓄積されて脂肪肝になっていくのです。そのため、肝機能の低下により血糖値が高くなり、さらに肝機能が低下する、という悪循環に陥ってしまいます。

血糖値が高くなる原因

血糖値が高くなるといっても原因はさまざま。ここでは、血糖値が高くなる原因を7つ紹介しています。

肥満

肥満になると血糖値が高くなりやすくなります。太ると細胞が増えるため、血糖値を一定に保つインスリンがより多く必要。しかし、インスリンを分泌する膵臓は大きくなりません。結果、体内のインスリンが不足することで血糖値が上がってしまいます。また、肥満により中性脂肪が多くなることで、肝臓に脂肪が蓄積。それが「脂肪肝」の原因となります。

運動不足

運動不足だと血糖値が高くなりやすくなります。ブドウ糖をたくさん消費する筋肉が、運動不足で減少。血中のブドウ糖が消費されにくい体になります。また、ブドウ糖が消費されないと体脂肪として貯蓄されるので肥満にもつながります。結果、インスリンの働きが低下し、血糖値が上がってしまうのです。

過食

食べ過ぎると血糖値が高くなります。特に糖質の多い食事が血糖値を上げる原因。例えば、ごはんや麺類、イモ類やお菓子など。糖質の多い食べ物は総じて高カロリーであることが多く、肥満にもつながります。結果、インスリンの働きが低下することにもなり、血糖値が上がってしまうのです。

ストレス

ストレスフルな生活をしていると血糖値が高くなりやすくなります。ストレスを感じることで交感神経が優位になり、私達の身体がストレスから身を守ろうと血糖値を上昇。さらにインスリンを分泌しやすくする副交感神経を抑制してしまい、血糖値が上がってしまいます。

加齢

加齢により血糖値が高くなる場合があります。正確には中年太りや隠れ肥満が問題。脂肪や内臓脂肪が多いとインスリンの分泌量が減少し、高血糖になりやすくなります。歳をとるごとに運動しなくなっている方は注意が必要です。

遺伝

遺伝により血糖値が高くなる場合があります。例えば、糖尿病になりやすい体質が遺伝するのは有名。特に両親共に糖尿病である場合、高い確率で子どもも高血糖になりやすい体質になるようです。女性の場合、妊娠をきっかけに糖尿病になる可能性もあるので注意が必要です。

病気

病気により血糖値が高くなる場合があります。原因は病気による、ホルモン分泌のアンバランスやインスリン分泌不全、甲状腺・副腎皮質・下垂体ホルモンなど。また、薬物によっても血糖値が上昇する場合があります。

血糖値を下げるための方法

どのようにして血糖値を下げれば良いのでしょうか?ここでは7つの原因別に血糖値の下げ方をご紹介します。

肥満

肥満改善には食事制限と運動が最適。摂取カロリーと消費カロリーのバランスを整えることで効果的に痩せることができます。食事制限には、低カロリーな野菜やこんにゃく、高たんぱくな肉や魚、豆類などを食べるのがおすすめ。摂取カロリーを抑えながらもたんぱく質を摂取することで太りにくい体をつくることができます。

運動不足

忙しかったり、運動が苦手だったり、何をして良いかわからなかったりと何かと不足しがちな運動。おすすめなのは、何でもいいから短時間でも運動すること。1日5分の筋トレや階段の上り下り、ストレッチなどを心がけるだけでもかなり違います。

過食

おすすめなのはGI値の低い物を食べること。白米や白パン、パスタなどの代わりに、玄米や全粒粉のパン、豆類などを食べることで急な血糖値の上昇を抑えることができます。また、アミノ酸が多く含まれるものをとるのも良いでしょう。体脂肪率が減りやすくなり血糖値を下げるのにつながります。

ストレス

副交感神経を高めて血糖値を正常にしましょう。高め方は腹式呼吸やぬるめのお湯で半身浴、質の高い睡眠をとることなど。ルーティンワークをすることでも副交感神経を高めることができるので、日々の家事や仕事でルーティンワークを増やすように心がけるのも良いでしょう。

加齢

食事制限や適度な運動をするのがおすすめです。食事では消化しやすいようにタンパク質の元となるアミノ酸を摂取。急な運動で怪我をしないようにストレッチからはじめると良いでしょう。

遺伝

食事制限に運動、ストレスの少ない生活を合わせて心がけるのが大切。普段から気をつけることで病気になる可能性を下げることができます。なお、基準値より血糖値が高い場合は医師の診断を受けてください。

病気

基準値より血糖値が高い場合は、すぐに病院へ。血糖値が高い場合、重篤な症状を引き起こす病気が隠れていたり、複数の病気を併発したりします。医師の診断のもと適切な治療を受けましょう。

肝機能を高めることも大切

肝機能の低下が血糖値の上昇を招き、血糖値の上昇が肝機能を低下させるという悪循環にならないためにも、血糖値と肝機能は同時に対策をしておくことが大事です。

ひとつは栄養バランスの取れた食事をすること。カロリーの過剰摂取にも注意しましょう。肝臓に余分な糖が蓄積されることで、脂肪肝が悪化します。アルコールの過剰摂取も肝臓に負担がかかり、肝機能の低下につながるでしょう。睡眠不足やストレス、夜遅い食事、高カロリーの食事、不規則な食生活も、肝機能の低下と血糖値の上昇を招いてしまいます。

特に食べ過ぎには注意が必要。空腹の時間が長いと、食事の量が増えてしまうとともに、食後の血糖値が上がりやすくなります。早食いは肥満のもとです。食事はよくかんで、ゆっくり食べるようにしましょう。また、ダイエットのために炭水化物の量を控えすぎてしまうと、相対的に脂質の摂取が増え、脂肪が増えていきます。栄養バランスを考えた食事を心がけましょう。

口コミ・体験談

妻と一緒に血糖値管理

妻と一緒にカロリー計算や低カロリー食品を食べ、血糖値が上がりにくいような食べ方を心がけています。いままでは野菜を多めに食べれば良いと考えていましたが、そうではないことを知りました。血糖値が上がって病気にならないように対策し続けようと思います。

炭水化物を控えています

カロリーの高いものではなく、炭水化物の多いものを控えるようにしています。最近では血糖値もだいぶ下がってきました。以前、おにぎりや麺類だけで食事を済ましていた自分が信じられません。

糖尿病になった祖母の傷が治りにくい…

2種類ある糖尿病。祖母がなったのは生活習慣からくる糖尿病2型でした。もともと肥満体型で高カロリーな食事を好んでいたため、生活習慣病から糖尿病になってしまったのです。糖尿病の怖いところは、足の指などに怪我をしても気づかないし、傷がなかなか治りにくいこと。代謝異常で血糖値が上がり、白血球の働きが弱まるからなのだそうです。知らないうちに傷を悪化させないか心配で仕方がありませんでした。

食事療法と運動療法で糖尿病が改善

お腹が空くと力が抜け、めまいや頭痛がするようになりました。生理不順も続いており、身体が重たくだるさを感じる日々。内科を受診したところ、医師に糖尿病といわれました。2型糖尿病ということで食事療法と運動療法を開始。現在13キロ減量して、血糖値も平均値までもどってきました。