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Rational symptom

TTTとは

肝機能に関わるTTTを理解して病気の特定につなげよう

TTTは「チモール混濁試験」の略で、血液中のたんぱく質の性質を知るための検査。血液の成分である血清に含まれるガンマグロブリンに「チモール混和バルビダール緩衝液」を加えて、濁り具合でガンマグロブリンの含有量を測定します。数値に異常が出れば肝臓に障害があることが分かります。

TTTの基準値

0.0~4.0[U]

参考-「チモール混濁試験(TTT)」

http://blood.e840.net/b010102.html

TTTで考えられる病気

TTTのみ高い場合

  • 無黄疸性肝炎
  • 膠原病
  • 伝染性単核症
  • 消化管異常
  • 急性肝炎
  • 慢性肝炎
  • 高脂血症
  • 脂肪肝
  • 肝硬変
  • マラリア
  • ガンマグロブリン上昇を伴う炎症性疾患
  • カラアザール
  • 脂質異常症

高値の原因

TTTが高値になる原因には、ガンマグロブリンが関係しています。TTTはウィルス性肝炎や肝硬変になると上昇する数値。体内にウィルスや細菌などの異物が侵入すると、抗体と呼ばれるタンパク質(免疫グロブリン)が合成されます。その中の一つがガンマグロブリンです。ガンマグロブリンは体内に侵入してきたウィルスや細菌と戦うので、TTTの数値に影響を及ぼしています。

TTT値が高い場合、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝などの肝臓疾患をはじめ、慢性感染症、膠原病、高脂血症、関節炎、リウマチ、結核などの病気が疑われます。基本的にTTTは肝機能障害が疑われる場合の検査として用いられるのですが、ガンマグロブリンの量は肝機能に障害がなくても上昇するケースが多いです。たとえば、高齢者や妊娠中の女性、血液検査の前日に脂肪分の多い食事をした人は、ガンバグロブリンが増加しやすくなります。そのため、TTT値の単独検査だけではなく、血液検査におけるほかの数値やCTスキャン、超音波診断などと合わせて総合的に判断されることが一般的です。

こんな時にTTTは高くなる

TTTの数値が高くなる原因は、肝臓病以外にもいろいろあります。TTTが高い時に疑われる病気には、次のようなものがあります。

肝臓に炎症がある

肝臓に炎症がある場合、血液中のγ-グロブリンの量が増加します。例えば慢性肝炎、A型肝炎などが当てはまります。
また、感染症の場合にもTTTが高い値を示すことがあります。ただしA型肝炎の場合、病気の経過に伴い、TTTが増加・低下の経過を経ます。病気の経過を知る上で、大切な指標として使われることがあると覚えておくといいでしょう。

高脂血症

高脂血症とは脂質異常症の一つで、血液中にある中性脂肪やLDLコレステロールの値が高すぎる病気です。そのまま放っておくと、血管が硬くなり、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などの原因になってしまいます。
高脂血症以外にも、肥満や生活習慣病の場合、TTTの値が高くなることがあります。

慢性関節リウマチ

肝機能検査の一つの指標として使われるTTTですが、慢性関節リウマチの方でも高い値を示すことがあります。TTTが高いからといって、必ず原因は肝臓にあるとは限らないのです。

運動をした後

運動をした後は、TTTが高くなる傾向にあります。正しい数値を測るためにも、TTTのための採血をする前はできるだけ静かに過ごしましょう。

血液が脂肪で濁っている場合

食後、血液中に脂肪が入り濁っている場合、TTTの数値が高くなることがあります。そのため、TTT測定のためには、空腹時に採血することが大切です。

慢性感染症

結核や梅毒など慢性感染症の患者さんの場合、炎症が慢性的に生じていることからTTT値も高くなります。慢性感染症の方の場合、TTTの値が高いというだけで、肝機能の異常を判断することはできません。必要であれば、詳しく別の検査方法を選択することになります。

自己免疫性疾患

免疫系の異常、特に慢性甲状腺炎(別名:橋本病)のような疾患がある場合にも、TTTの値が異常値を示します。


健康診断でわかる数値の一つTTTは、肝機能の異変を察知するための大切な指標です。しかし同時に、リウマチや感染症など他の病気が原因でTTTが高くなることもあるので、安易に自己判断するのは禁物です。

また、採血した時の状態でも数値が変わることがあるので、採決時は「空腹」で臨むようにしましょう。

参考-検診で異常を指摘されたらどうしますか?-肝機能検査-|日本消化器病学会

http://www.jsge.or.jp/citizen/2010/kanto.html

参考-健康診断の手引き|日本健康増進財団ウェブサイト

http://www.e-kenkou21.or.jp/guidance/guidance02/guidance02_set05/guidance02_25

TTTを下げるための方法

TTTだけではどんな病気なのかを診断できません。TTTは肝臓に関する病気の疑いがあることがわかるだけで、異常が疑われる病気のふるい分けしかできないのです。TTTを見た段階でわかる病気は、高血圧・急性肝炎・慢性肝炎・脂肪肝・肝硬変・A型肝炎など。それらからどの病気が当てはまるのかを細かく調べるためには、γ-GTPやGOT、GPTなどの数値を確認する必要があります。

肝機能が低下しているとTTT値が上昇します。TTT値を改善するには、肝機能を高めることが必要です。そのためには、食生活の改善や運動など生活習慣を見直さなければなりません。

基本的にはアルコールの過剰摂取をしないこと、規則正しい食事をすることです。日本人は肝臓が小さいため、肝機能障害を起こしやすいとされています。

食生活では、肝臓の原材料となるタンパク質を積極的に摂るようにしましょう。良質なタンパク質を豊富に含む大豆がおすすめです。反対に、動物性の油、糖質、果物、塩分は摂りすぎないようにしましょう。

食事のほかに、運動も重要です。運動不足による中性脂肪の蓄積や血行不良は、肝臓に負担をかけます。適度な運動を生活の中に取り入れるようにしましょう。

TTT改善に効果的な食材・成分

肝機能を高めるために必要な栄養素のひとつがビタミンです。中でも、ビタミンA・ビタミンC・ビタミンEは抗酸化ビタミンといわれ、活性酸素を除去してくれます。積極的に摂るようにしましょう。

また、肝細胞を修復してくれる酵素を作るタンパク質も重要です。タンパク質が不足すると、肝臓に脂肪が溜まりやすくなります。便秘の解消になる食物繊維も必要です。大腸に有害物質が溜まると、それを解毒する肝臓に負担がかかります。便秘をしないためにも、食物繊維を意識して摂るようにしましょう。

さらに、亜鉛やミネラルも必要な栄養素。サプリメントなどを利用して、肝機能を高めるために必要な栄養素をしっかり摂っていきましょう。

口コミ・体験談

TTTとZTTの検査でTTTの基準値が高いと診断

肝臓の状態を確認するため、TTTとZTTの検査を受けました。どちらも血清中のたんぱく質の性質を調べてガンマグロブリンの量を検査するもの。血清タンパクが試薬とどれくらい反応するかで肝臓の機能が正常か判断するものだそうです。

TTTが基準値を上回る場合は慢性肝炎・急性肝炎・高脂血症・脂肪肝・肝硬変が疑われるとのこと。私は基準値を少し上回っていましたが、「これは病気の可能性を絞り込むためのもの」と検査してもらった方から聞きました。今のところ、まだ病気は見つかっていません。どんな病気が見つかるのか不安ですが、検査後は健康管理に気を付けるようになりました。

異常値だとA型肝炎になると知り驚きました

肝機能に異常がないかを見るためのTTTという検査で基準値をオーバーしていることが分かりました。検査は血液から生成した血清タンパクに試薬を加えて、あらわれる反応で検査するものとのこと。検査の結果、私が患っているかもしれない病気は肝炎・肝硬変・高脂血症だと判断されました。幸い基準値から少しだけオーバーしているくらいだったので、処置は行わずに食事内容の改善や飲酒の制限で経過観察に。TTTの基準値が大幅に超えるとA型肝炎の疑いも出てくると聞いて驚いています。