Rational symptom

ZTTとは

肝機能に障害があるのかを調べるZTTについて知ろう

ZTTは「硫酸亜鉛混濁試験」や「クンケル混濁試験」の略で、コロイド反応(膠質反応)を検査する試験。値が高い場合は、免疫システムが何かに反応していることがわかります。また、他の検査と合わせることで、慢性肝炎、自己免疫性肝炎、肝硬変、肝細胞がん、慢性炎症、脂肪肝などの病気を発見できるのです。

ZTTの基準値

2~12U

参考-「本当に怖い肝機能障害の対策ガイド」

http://www.liver-dysfunc.com/examination/ztt.html

ZTTで考えられる病気

ZTTのみ高い場合

  • 慢性肝炎
  • 自己免疫性肝炎
  • 肝硬変
  • 肝細胞がん
  • 慢性炎症
  • 膠原病
  • 結核
  • 骨髄腫

ZTT値が低い場合に疑われる病気

血液のたんぱく質による濁り度合いを表すZTTですが、高い場合だけでなく、低すぎる場合にも何らかの異常が懸念されます。

ZTTの値が低い場合に疑われる病気としてあげられるのは、次のような病気です[1][2]。

  • 悪性高血圧症
  • 転移性がん
  • 糖尿病
  • 脂肪肝
  • ネフローゼ症候群
  • ムグロブリン血症
  • 胆汁うっ滞症
  • 低栄養
  • 高タンパク尿疾患

悪性高血圧症とは、別名「高血圧緊急症」と呼ばれる病気で、直ちに降圧治療を始めなければ最悪の場合死に至る危険性もあるとされる病気です。悪性高血圧症の原因疾患は重症やけどや手術に関連したものから、臓器障害を伴うものなど様々です。[3]

こうタンパク尿疾患や、ネフローゼ症候群など何らかの原因で尿中にタンパクが排出されてしまっている場合も、血中タンパク濃度が低下し、ZTT値が低くなるようです。ネフローゼ症候群は、腎疾患によりタンパク尿によるアルブミン血症が生じ、浮腫などを発現する病気。尿タンパク値の異常などからも発見できる疾患です[4]。

このように肝機能が低下していると高い値を示すZTT値。高い場合はもちろん様々な病気が疑われる指標となりますが、同時に、極端に低い場合にも注意が必要です。

検診の際には、ぜひ意識してチェックするようにしてみましょう。

<参考文献>

[1]一般社団法人ぎふ綜合健診センターHP(2018年2月20日確認)

[2]社会医療法人財団石心会 アルファメディック・クリニックHP「検診結果ガイド」(2018年2月20日確認)

[3](PDF) 「高血圧緊急症の診断と治療のポイント」日本内科学会雑誌,104(2),2015[PDF]

[4](PDF) 「ネフクローゼ症候群診療指針」日腎会誌,53(2),2011 [PDF]

高値の原因

ZTTの値が高いということは、免疫システムが何かに反応しているということ。肝炎・肝硬変・肝臓がんなどの疾患だけでなく、自己免疫疾患、加齢や遺伝、一時的な体調不良によっても数値が高くなります。そのため、ZTTの値が高くなる原因を特定するのは難しいと言えるでしょう。

ZTTでは「硫酸亜鉛バルビタール緩衝液」と呼ばれるタンパク変性試薬を血清に加えて検査し、試薬の混濁度で測定。混濁度は体の抗体などの防御反応に関与するたんぱく質である「γグロブリン」が増えると増加し、肝細胞でつくられる「アルブミン」が増えると抑制されます。

肝機能障害である場合、血清中のたんぱく質の構成が変化するため、ZTTで異常を検知。ただし、あくまでも間接的な検査であるため、ZTTだけでは病気を特定することができないので、他の試験と組み合わせて検査するのです。

超音波診断やCTスキャン、肝生検や血液検査など、様々な検査と組み合わせることで異常値の原因を特定。ZTTは検査を助ける検査と言えるでしょう。

ZTTを下げるための方法

ZTTの値が高いのは、免疫システムが何かに反応している証拠。原因を特定することができないので、必ず下げる方法はありません。しかし、日々の生活習慣を見直すことで結果的に下がる可能性はあります。

特にZTTは肝機能と係りがあるので、肝機能を強化することでZTTの値も下がるかもしれません。健康的な食事に適度な運動を心がけ、ストレスをためないように心がけましょう。

肝硬変や急性・慢性肝炎、膠原病など肝機能障害によってもZTT値が上昇することがあります。肝がんや悪性腫瘍など、生命の危機に直面するような疾患の危険性もあるのです。肝機能障害を引き起こす原因としては下記のものがあります。

ひとつは高カロリーな食事です。動物性タンパク質や脂質の多い揚げ物など、高カロリーな食事は肝臓に負担をかけ、肝機能を低下させてしまいます。高カロリーな食生活が続くことで、肝臓に脂肪が蓄積されて脂肪肝となることも。脂肪肝が進行すると、肝炎や肝硬変になってしまう可能性もあります。

アルコールを分解する機能を持つのは肝臓です。そのため、過度な飲酒は肝臓に大きな負担をかけてしまいます。休肝日を設ける、適量を心がけるなど、飲み過ぎないようにしましょう。

また、ウイルス感染も肝機能障害の要因です。食事が原因のA型肝炎ウイルス、血液や体液を媒介として感染するB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスなどがあります。予防接種などを利用し、感染しないように対策をしましょう。

ZTT改善に効果的な食材・成分

ZTTを改善するには肝機能を高めることが大切です。肝機能を高めるためには、タンパク質を積極的に摂取することが必要。肝機能が低下していると、タンパク質が不足しがちになります。大豆など良質なタンパク質を摂り、肝機能の低下を防ぎましょう。大豆には脂質の増加を抑えるサポニンも含まれているので、肝臓への負担を軽減することにも役立ちます。

便秘予防も重要です。便秘になると腸内バランスが乱れ、悪玉菌が増殖します。腸内では有害物質が発生し、それを解毒する肝臓に負担がかかってしまうのです。便秘の予防・改善をすることによって、肝臓への負担が減り、結果的に数値の改善につながります。便秘を予防するためには、乳酸菌あるいはビフィズス菌といった善玉菌を補給するようにしましょう。

中性脂肪やコレステロールを増やさないよう、高カロリーな食事は控え、食物繊維をしっかり摂ることで肝機能が高まります。食生活が乱れがちなのであれば、サプリメントの使用がおすすめです。

口コミ・体験談

基準値を大幅に上回ると肺がんの可能性も!?

大学病院でZTTの検査を受けました。検査結果が基準値を上回る場合は、肝炎や肝硬変、肝がんの可能性があるようですが、私は基準値である4~12Uを少し上回っているだけ。食事を見直し、お酒を控え、睡眠時間を長くとるように生活習慣の改善を医師に告げられるだけで済み、経過観察となりました。ZTTの基準値が大幅に高い場合は肺がんの可能性もあると知り、驚いています。

ZTTの検査で基準値を上回ってしまいました

血液から生成した血清タンパクに試薬を加え、あらわれる反応で異常の有無を確認するZTT検査。検出する物質はガンマグロブリンという免疫に関係するたんぱく質と医師から聞きました。また、脂肪肝や肝硬変など、肝機能に障害がある場合は、血液中にガンマグロブリンが急激に増加。数値を調べることで肝機能に異常があるかもしれないことがわかるそうです。

ZTTが基準値を超えていたため、他の肝臓に関する項目を調べてもらったのですが、他は基準値内であったため、肝硬変の可能性も低く、要経過観察に。何かあってからでは遅いので、これからは生活習慣を見直し、身体に良い生活をおくっていこうと思います。