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亜鉛

豊富なミネラルで肝機能をサポートする亜鉛

牡蠣や肉、魚などの動物性食品に含まれており、肝臓に良いと言われている亜鉛。肝機能のサポートや貧血の改善など、健康維持に欠かせないミネラルです。亜鉛の持つ特徴や効果、多く含まれている食品について紹介します。

亜鉛とは

エネルギーを生成する過程で必要なミネラルである亜鉛には、代謝を活性化させる働きがあります。新陳代謝が良くなり、体中の血流を促進する効果も。血液が肝臓に巡ることで肝機能も活性化するので、取り込んだアルコールの分解がスムーズになり二日酔いを防げます。

不足すると肌荒れや脱毛症、貧血など様々な症状を引き起こす可能性もある、必要不可欠な成分です。

Foods

亜鉛が多い食品

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    牡蠣

    食品の中で最も亜鉛を多く含んでいる牡蠣。100gあたりに13.2mgの亜鉛が含まれています。タンパク質やビタミンなどの栄養素が多いことから「海のミルク」と呼ばれるほど、栄養価の高い食品。疲労回復に役立つタウリンや体力増強できるアミノ酸も豊富に含まれています。

     
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    ビーフジャーキー

    ビーフジャーキーには100gあたり8.8mgの亜鉛が含まれています。ビーフジャーキーは100gあたり約315kcalとカロリーが低いうえに、54.8gのタンパク質を摂取可能。貧血を予防する成分・鉄分やタンパク質をエネルギーに変換するビタミンB6も含まれている食品です。

     
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    パルメザンチーズ

    100gあたりに7.3mgの亜鉛が含まれているパルメザンチーズ。糖質をエネルギーに変えるビタミンB1や動脈硬化の予防ができるパントテン酸も含まれています。

     
 
効果

亜鉛の効果

肝機能を活性化してアルコールの分解をサポート

亜鉛は血液や肝臓、髪の毛に蓄えられている成分。人が活動するために欠かせないミネラルです。エネルギーを生成する時に必要となる成分で、新陳代謝を上げる働きを持っています。血液の流れをスムーズにすることで、亜鉛を多く蓄えている肝臓の働きをサポート。肝機能が活性化するとアルコールが分解しやすくなるため、二日酔いの予防に効果的です。

Check!

インスリンの分泌を促して血糖値を抑える亜鉛。コレステロールの上昇も抑制するため、高コレステロール値の改善につながるのです。糖尿病や高コレステロール値など、生活習慣病の予防・改善も期待できます。

また、亜鉛は抜け毛の量を減らす作用も持っている成分。髪の毛を構成するタンパク質の合成をサポートする働きがあるため、亜鉛を摂取すると頭皮や毛髪が活性化して過度な抜け毛を防げます。ただし発毛に関しては、亜鉛の摂取だけではなくバランスの取れた食事が大切です。

・亜鉛摂取は、アルコール摂取ラットのエタノールの胃アルコール脱水素酵素活性および初回通過代謝を改善する。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9438521

・慢性肝疾患治療における亜鉛投与の意義…肝線維化における検討

https://kenkyuukai.m3.com/journal/FilePreview_Journal.asp?path=
sys%5Cjournal%5C20130822212029-2BEAA912FFA0089ABA8812329FBE6D1D57
CC36D1DC32DB77D2FCF1349585BF47.pdf&sid=738&id=1&sub_id=17449&cid=471

 
Attention

亜鉛を摂取する際の注意点

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    POINT1過剰摂取はNG!摂取量の目安を守る

    亜鉛は毒性の低いミネラルですが、過剰摂取は身体に悪影響を及ぼします。めまいや吐き気などの症状が出て内臓機能や神経に障害が表れることも。男性は「10mg」女性は「8mg」を目安に、適切な量を摂取しましょう。

     
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    POINT2亜鉛は失われやすい?その原因とは

    身体の細胞を作る時にも必要となる亜鉛。身体の細胞は日々新しいものへと入れ替わっています。肌や髪の毛など新しい細胞を作る時に亜鉛が使われているのです。イライラや不安などストレスがかかる状況も、亜鉛が失われる原因の一つ。リラックスするために必要となるギャバやセロトニンなどの神経伝達物質の合成にも亜鉛が消費されるからです。また、飲酒時に摂取したアルコールの分解にも亜鉛が必要不可欠。亜鉛は様々なシーンで消費される成分なのです。