活性酸素を抑制!肝機能の衰えを防ぐビタミンA
ビタミンAは脂に溶けやすい性質をもったビタミン類の一種です。肉類に含まれる「レチノール」や野菜に含まれる「カロテン」などがビタミンAの元になります。抗酸化作用を持ち、肝臓病や肝臓がんの原因になる活性酸素を抑えてくれますよ。
ビタミンAは脂に溶ける性質をもった脂溶性のビタミンです。肝臓病の原因となる活性酸素を抑える効果があり、肝臓がんの発生を抑制する作用も持っています。肝機能を高めることはもちろん、目の機能や皮膚、粘膜を丈夫にしてくれる効果もありますよ。
ただし取り過ぎには注意が必要。ビタミンAを過剰に摂取してしまうと頭痛や吐き気、めまいなどの症状がでることがあります。とくに妊婦さんの場合は胎児の発育に影響をおよぼすことも。必要な目安量を守り摂取することが大切です。肝臓を健康に保つためにかかせないビタミンAについて、正しい知識をもって、上手に摂取していきましょう。

肉類
肉類に多いビタミンAですが、鶏レバーにはとくに多く100g当たり14000μgを含有。他の肉類だと豚レバーや牛レバーなどに含まれます。
魚類
ウナギのかば焼き1/2枚分だと1200μgのビタミンAを含有。銀ダラやアンコウの肝など滋養強壮の高い魚類にも多く含まれています。
野菜類
にんじんは100g当たり720μgのビタミンAと含有量が豊富。かぼちゃ・しそ・モロヘイヤなどスーパーで手に入りやすい野菜にも含まれています。
活性酸素を抑制して肝機能の効果を高める
ビタミンAには活性酸素を抑制する効果があります。肝臓は活性酸素の影響を受けやすく、ビタミンA不足により肝臓の機能が衰えると全身に影響を与えてしまうことになりかねません。適切な量のビタミンAを摂取して肝臓に溜まりがちな活性酸素を排出していきましょう。

目の健康への効果
ビタミンAが目に良いということはご存知の方も多いでしょう。薄暗いところでも目が慣れて見えるようになるのは、目の網膜にロドプシンという物質があるためです。破壊されたロドプシンは再合成されます。このロドプシンの主成分がビタミンAなのです。色を見るのもビタミンAが関係しています。ビタミンAが不足すると、暗いところで見えにくかったり、目の機能が低下してしまったりするのです。
粘膜や皮膚への効果
粘膜や皮膚を作る材料になることも、ビタミンAの特徴です。肌の新陳代謝を正常に保つことになり、肌の乾燥を防ぎます。肌の水分量をキープすることによって、シワなどの肌トラブルを避けることもできるのです。粘膜や皮膚を健康に保つ効果があるビタミンAは、皮膚だけでなく、目の角膜、口、鼻、のど、胃や腸、肺、気管支、子宮、膀胱などの粘膜を健康に保ってくれます。粘膜は細菌やウィルスの侵入を妨げるバリア。免疫力が高まり、風邪を引きにくくするという効果も期待できます。
動脈硬化の予防
ビタミンAは体内に入るとβ-カロテンとなります。抗酸化作用を持つβ-カロテンには美肌を保つだけではなく、悪玉コレステロールを減らす働きも。増えすぎた活性酸素は細胞を老化させ、ガンや動脈硬化を引き起こします。悪玉コレステロールが活性酸素によって酸化すると過酸化脂質となり、血管の内側に沈着することで血管の柔軟性を奪い、結果的に血栓ができやすくなるのです。そのままにしておくと、動脈硬化や心筋梗塞などの心疾患を引き起こします。ビタミンAは酸化を防ぎ、悪玉コレステロールを酸化させない効果があるといわれているのです。
・ビタミンAの標的臓器である肝臓の機能と病態
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009767429
・マウスモデルにおける悪性黒色腫の増殖と転移の検討:補充的ビタミンAの役割
ビタミンAは暗いところで目が見えにくく感じる人や、目が乾きやすい人におすすめです。特に、パソコンやスマホの使い過ぎでドライアイを感じる人は、ビタミンAを摂取するようにしましょう。目の健康を維持することができます。風邪を引きやすい、アレルギーでくしゃみや鼻水が止まらない、肌が乾燥する、といった人にもおすすめ。ビタミンAで粘膜の健康を守りましょう。
血行が悪い人も、ビタミンAの摂取は重要です。運動不足の人や、肉類が好きな人は、血液がドロドロになってしまうリスクがあります。血行を良くし、細胞の酸化を防ぐためにも、ビタミンAを摂取することが大事です。さらに、抗酸化作用の高いビタミンAは、肝機能を高めてくれます。肝臓に負担をかける生活をしている人も、ビタミンAを意識して摂るようにしましょう。
ビタミンA不足を感じたときにはお肉や野菜を食べて補いましょう。ビタミンAは脂に溶けやすい性質を持っているため、効率よく体内に取り込むために油と一緒に摂るのが効果的です。ほうれん草のバター焼きや肉野菜炒めから摂取すると吸収率がアップします。
にんじんスティックやサラダなど生の野菜から摂取する場合には油の入っているドレッシングを使うといいですね。肝臓はもとより、人間の身体に必要な栄養素ビタミンAを賢く取って丈夫な身体づくりをしていきましょう。
摂り過ぎはNG!めまいや頭痛がでることも
1日に必要なビタミンAの推奨量は20代の男性で850μg、女性で650μg。最大でも男女ともに2700μgが限度だと言われています。お肉類はビタミンAを手軽に摂取できますが、その分過剰摂取になってしまうことがあるので要注意。過剰摂取すると吐き気・めまい・筋肉痛・頭痛などの症状が現れます。
妊婦さんは気を付けて!胎児の発育に影響がでることも
ビタミンAを妊娠初期に大量に摂ると、奇形児の発症率が高くなってしまう可能性があります。ビタミンAは取り過ぎても少なすぎても人間の身体に影響がでるため、妊娠中は決められた必要最低限の摂取量に留めることが大切です。
ビタミンAが大量に消費されてしまうアルコールの過剰摂取
ビタミンAは肝臓に蓄えられていてアルコールを大量に飲むと必要以上に多く消費されてしまうため、過度な飲酒は禁物です。適度な飲酒を心がけましょう。