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アルコール性肝炎

死に至ることもある恐ろしい病気・アルコール性肝炎

アルコールの過剰摂取により引き起こされる「アルコール性肝炎」。お酒を控えるだけで予防できますが、一度発症してしまうと死に至ることもある恐ろしい病気です。早期の発見と治療が大切なアルコール性肝炎について、症状や予防法を調査しました。「最近お酒を飲み過ぎているせいか体調が悪い…」と感じている方はぜひチェックしてみてください。

アルコール性肝炎とは

飲みすぎで肝臓が炎症を起こすアルコール性肝炎

アルコール性肝炎は長期間にわたって飲酒することにより肝臓の疾患が引き起こされる「アルコール性肝障害」の一種。過剰な飲酒を続けるとまず「アルコール性脂肪肝」になり、それでも飲酒を止めないでいると肝臓が炎症を起こす病気「アルコール性肝炎」に進行します。

さらに悪化して「重症型アルコール性肝炎」になってしまうと、禁酒しても肝臓の状態は良くなりません。エンドトキシン血症、消化管出血、肝性脳症などの合併症を発症し、患者の多くが1ヵ月以内に死亡します。重症化してしまう前に発見・治療することが重要な病気です。

参考-肝炎情報センター

http://www.kanen.ncgm.go.jp/cont/010/alcohol.html

Cause

アルコール性肝炎の原因

Check!
 

飲みすぎ

アルコール性肝炎の原因は過剰な飲酒です。1日に60g以上のアルコール(純エタノールの濃度で換算)を5年以上摂り続けているとアルコール性肝障害になり、さらに飲酒を続けるとアルコール性肝炎を発症します。遺伝的にアルコールへの耐性が弱い人や女性の場合は少量の飲酒でも発症することがあるので要注意です。

過剰な飲酒により肝細胞が破壊されたり肝臓がだんだん固くなったりすることで肝臓の機能が低下。炎症が引き起こされアルコール性肝炎になります。放置すると肝硬変や肝がんに進行する可能性もあるので気を付けましょう。

 

アルコール性肝炎の種類

アルコール性肝炎

アルコールを長期間過剰摂取することで「アルコール性脂肪肝」になった患者がさらに飲酒を続けると、アルコール性肝炎を発症します。肝臓の炎症が軽度であれば禁酒するだけで改善が可能です。重症化すると「重症型アルコール性肝炎」になります。また、重症化しない場合でも飲酒を止めなければ「アルコール性肝硬変」になる危険性があるので要注意です。

アルコール性慢性肝炎

通常B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスにより引き起こされる慢性肝炎とよく似た症状が、アルコールの過剰摂取が原因で現れた場合、「アルコール性慢性肝炎」と呼ばれます。肝臓のなかにある門脈域という場所で円形の細胞が拡大していくのが特徴。症例が少なく、今後の研究が待ち望まれている病気です。

重症型アルコール性肝炎

重症化したアルコール性肝炎は「重症型アルコール性肝炎」と呼ばれます。連日の過剰飲酒が原因で起こり、一度発症すると禁酒しても100日以内に50%の確率で死に至るといわれる恐ろしい病気です。消化管出血や腎不全、脳症などを合併することが多いことも、死亡率を高めてる原因。治療法が確立されていないため、お酒の量を抑えたり休肝日を作るなどして発症前に予防することが重要です。近年、女性の患者が急増しており、重症型アルコール性肝炎患者の約30%が女性だと言われています。

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アルコール性肝炎の症状

「最近なんだか体調が悪い…」もしかしたらアルコール性肝炎かも?

アルコール性肝炎を発症すると、肝細胞が炎症を起こすとともに壊死したり変性したりします。目に見える症状としては、腹痛・下痢といった消化器症状、黄疸・嘔吐といった急性肝炎に似た症状などです。重症化すると「腹水」と呼ばれるお腹に水が溜まり、ぷっくり膨れ上がる症状が出ることも。

初期の段階では自覚症状がないことが多いため、重症化するまで放置してしまうケースもあります。また、症状が現れてもただの体調不良だと勘違いして、悪化させてしまうことも多いのだそうです。

Prevention Improvement

アルコール性肝炎の予防・改善

アルコールを控える

アルコール性肝炎を予防する方法は飲酒を控えることです。発症初期であれば禁酒による症状改善が期待できますが、重症化して「重症型アルコール性肝炎」に至ってしまうと禁酒しても効果がない場合もあるので、発症前にきっちり予防することが大切。日常的に飲酒している方はアルコールの量を抑えたり休肝日を設けたりして予防しましょう。純エタノール換算で1日に60g以上のアルコールを摂取すると肝障害を引き起こすと言われてます。また、厚生労働省が推進している国民健康づくり運動「健康日本21」では、1日あたり約20g程度のアルコール摂取であれば健康上に大きな問題はないそう。お酒を飲む場合は1日20gほどを目安に、くれぐれも60gを超えるアルコール摂取が連日続くことのないように気を付けるべきだと言えそうでます。

アルコールの過剰摂取により衰えた肝機能を回復するには規則正しい食生活や運動、サプリメントの摂取なども効果的です。アルコール性肝炎そのものを改善するわけではありませんが、他の肝臓疾患を併発しないように肝機能を回復させておくことも大切ですよ。