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自己免疫性肝炎

原因不明!放っておくとキケンな自己免疫性肝炎

女性に多く見られ、明確な原因が不明の「自己免疫性肝炎」。現在日本には約10,000人(難治性の肝・胆道疾患調査研究班の集計より)の患者がいると言われています。自己免疫性肝炎の特徴や症状、治療法などについてまとめましたので、参考にしてみてください。

自己免疫性肝炎とは

原因不明なうえに、自覚症状もほとんどナシ

肝疾患のひとつ「自己免疫性肝炎」は、肝炎によって肝細胞が障害されることで発症すると言われています。男女比は1:6で女性が多く、中でも50~60代によく見られるそうです。最近では、男性患者が増えてきたことにも注目が集まっています。

おおよその原因が推測されているものの、明確な原因は不明であり、自覚症状もほとんどない病気です。進行が早いうえに、病状が進むと「肝硬変」「肝不全」になる可能性があるので、日頃から健康診断を定期的に受けましょう。

参考「自己免疫性肝炎(指定難病95)」公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター

http://www.nanbyou.or.jp/entry/113

Cause

自己免疫性肝炎の原因

Check!
 

自己免疫システムの異常

詳しい原因はわかっていません。最も有力なのが「何らかの理由で自己免疫システムが異常を起こし、自身の肝細胞を攻撃してしまう」という説。次いで多いのが、以下で紹介するウイルス感染によるものです。

経口感染(A、E型肝炎ウイルス)

経口感染は、水や食べ物を介して感染します。A型は衛生状態の改善によって感染者が減ったものの、同時にA型肝炎に対する抗体を持つ人も減少しているようです。E型は加熱が不十分な肉が原因で発症した例が報告されています。

血液感染(B、C、D型肝炎ウイルス)

血液や体液を介して感染するウイルスです。感染原因としてB型は性的接触による感染、C型は薬物使用による注射の打ち回しや不衛生なピアス処置などがあげられます。D型は「B型に感染している人」にのみ感染。重感染が肝炎を悪化させることも考えられます。

 

自己免疫性肝炎種類

急性・慢性

自己免疫性肝炎の発症は、「急性に起こる」もしくは「慢性に経過する」のどちらかです。急性は「慢性となった肝炎が急に悪化した」というケースがほとんど。診断が遅れてしまうことも多く、その結果病状が進み、肺不全となる場合もあります。

慢性は無症候性に経過するので自覚症状がほとんどなく、健診を受けたときに偶然見つかるケースが多いと言われています。長期間放っておくと病状が進み肝硬変になることも。

自己免疫性肝炎は「定期的な健診」がカギと言えるでしょう。ほとんどのケースが偶然見つかっていることから、いかに気づきにくいかがよくわかります。

肝硬変・肝不全

自己免疫性肝炎の種類ではありませんが、肝硬変や肝不全に至ることは珍しくありません。これらは、どちらも肝臓の機能が大きく低下していることを意味します。

肝硬変は肝細胞の減少が原因で肝臓が固くなること。肝臓の機能が低下し、生命に関わることもあるそうです。

肝不全は肝硬変が悪化した状態を言います。肝臓が生命や日常生活を維持するための働きができなくなっており、とても危険な状態です。主な症状として黄疸や腹水(お腹に水が溜まる)、あざや出血を伴うことも。肝性脳症という、脳にアンモニアが送られることで発症する障害も報告されています。

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自己免疫性肝炎の症状

特徴的な症状は、ほとんどないと言われています。人によっては倦怠感、黄疸、食欲不振を感じる人もいるそうですが、多くのケースは自覚症状がないそうです。健診時に偶然見つかることが多いため、見つかった時にはすでに病状が進行している場合も。病状が進み「肝硬変」になると、下肢にむくみがでたり、腹水によって腹部が張る症状がでます。 そのほか、慢性甲状腺炎や関節リウマチなど、他の疾患を合併する可能性もあるそうです。

Prevention Improvement

自己免疫性肝炎の予防・改善

適度な運動を取り入れる

肝機能の健康を保つために、運動は有効です。運動と言っても、おすすめは息切れしない程度の楽なもの。次の日まで疲れが残るような、激しい運動は避けましょう。体調や病気の進行具合によっては、運動自体を控えたほうが良いケースもあります。

副腎皮質ステロイド

自己免疫性肝炎にはステロイドが有効と言われており、治療によく用いられます。ですが、副作用として食欲が過剰になり肥満を招いたり、糖尿病、脂質異常症を発症する場合も。食事の量やカロリーに気を付け、体重をコントロールする必要があります。

漢方薬やサプリメントの使用には注意が必要

自己免疫性肝炎に限ることではありませんが、薬剤やサプリメントの服用は注意が必要です。肝臓を悪くする原因となったり、他に服用している薬があれば相互作用を起こしたりすることも。服用する場合は、事前に医師の指導を受けましょう。